焼杉の特徴について
投稿日:2023.06.21
今日は、弊社中本造林の主力商品でもある「焼杉(やきすぎ)」の特徴についてご紹介します!
焼杉とは、「国産杉」の表面を焼いたもので、近年は意匠性を凝らすために木目を浮き出して塗装をしている商品がよく使用されています。
外装材として焼杉を利用する場合、その見た目の美しさや風合いのみならず、様々な長所があるのをご存じでしょうか?
長所
1.焼くことで炭化作用が起こり、.防虫及び防腐効果を有し耐久性が良い。
素材となる杉を焼いて加工することで炭化作用が起こるため、耐久性アップにつながります。2.木材特有の調湿効果がある。
雨が降り湿度が高くなると、焼杉板が湿気を吸収することで結露を減らし、また巾が伸びることで気密性が良くなります。反対に湿度が低くなると、焼杉板が乾燥、収縮し通気が良くなります。
3.サイディングに比べ重量が軽いため、躯体にかかる負荷が少ない。
軽くて丈夫な焼杉は外壁材にも適しており、その他の素材と比較すると重量での負荷を軽減できます。4.熱伝導率が低く断熱効果が高い。
焼杉板は、自身の細胞内に空気の層を形成しているので、熱伝導率が低いのが特徴です。夏場は窯業系やガルバニウムのサイディングでは、輻射熱により近くにいるだけでも熱く感じますが、焼杉の場合は触れても熱くなりにくいです。
5.メンテナンス(上塗り)や張り替えが容易。
しっかりメンテナンスすることでよりメリットを享受できます。メンテナンスもお任せください。6.環境にやさしく、癒し効果が高い。
二酸化炭素を吸収して育つ木材は炭素を固定化【蓄積】しており、地球温暖化防止に大きな役割を果たしています。短所
1.自然素材のために材質が不均一であり、木目や色彩のばらつきがある。
2.木材の風合いを活かすために、耐久性の高い塗装が難しい。
立地条件や建築様式、または気象条件により差はありますが、色彩の変化(退色)が起こります。3.割れや変形を起こすことがある。
4.燃える素材なので、使用できる地域が限定される。
法22条指定区域など。
さまざまな条件により焼杉は経年変化します。
長所については持続しますので、長い時間をかけて自然素材の良さを味わっていただけますと幸いです。
いかがでしたでしょうか?
焼杉を使ってみたいという方はお気軽にご連絡ください。
次回は森林の役割についてのお話です。
地球温暖化防止に一役買う森林のすごい働きについて。
どうぞお楽しみに♪